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氷がすべてを隔ててものkuuのレビュー・感想・評価

氷がすべてを隔てても(2022年製作の映画)
3.5
『氷がすべてを隔てても』
原題Against the Ice.
製作年2022年。上映時間103分。

作家・探検家のアイナー・ミケルセンによる小説を映画化アイスランド・デンマーク合作。
1909年のグリーンランドを舞台に、デンマークの探検隊が命懸けの極地探検に挑む。
監督は『イエスタデイ』などのペーテル・フリント。
『ブラッド・スローン』などのニコライ・コスター=ワルドーをはじめ、『暁に祈れ』などのジョー・コール、『セクター5 [第5地区]』などのハイダ・リード、ニコライ出演のドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズなどのチャールズ・ダンスらが出演する。

1909年のグリーンランド。
アイナー・ミケルセン隊長 (ニコライ・コスター=ワルドー) 率いるデンマークの北極探検隊はアメリカの主張を反証するため、かつて遠征隊が残した地図を回収する任務に当たる。仲間を船に残し、経験の浅い隊員アイバー・アイバーソン(ジョー・コール)と共に探検を開始するが、極寒の気候や犬ぞりの暴走、ホッキョクグマの襲撃など、数々の苦難が待ち受けていた。仲間の船に戻ろうとするものの、すでに仲間たちの姿はなく、船は氷に押しつぶされていた。救援を待つ二人は生きる希望をつなごうとするが、次第に正気を失っていく。

1909年、デンマークの探検家2人が過酷で凍てつくグリーンランドに取り残される。
実話を基にしたピーター・フリント監督の今作品には、襲撃する怖ええシロクマや、愛する人への想いなど、ドキュメント・ドラマのアドベンチャーに期待される要素が盛り込まれてました。
しかし、説得力のある演出かと問われたら難しい。
救助を待つことがいかに退屈であるかを見せることが目的なんやったら、それは成功しているといえるかな。
実際、シロクマはこの作品の見どころの一つで、だけど、頻繁には出てこないのは残念かな。
2つのシークエンスは、この映画を印象深いものにはしていない(『レヴェナント:蘇えりし者』の熊が映画の大部分とその緊張感を占めているような形ではない)。
くまモンの巨大さを感じる一方で、この不毛の地における彼らの飢えは、人間の生存本能に近いものであることにも気づかされる。
この孤独な土地では誰も勝てない。
合計3年以上救助を待つ間、バーナーの燃料と食料はどうなんのか、生き抜くサバイバルが一番のサスペンスやった。
美しい女子たちの夢のシークエンスは、これまた、この映画にロマンチックな雰囲気を与えるには十分ではなかったかな。
風景は期待通りの荒涼としたもので、演技も控えめな手法でした。
作戦の隊長であるアイナー・ミケルセン(ニコラ・コスター=ワルドー)は、前任者があの土地を島とする海峡を発見しなかったことを示し、米国の領有権主張を封じようと決意している。
アイヴァー・アイヴァーセン(ジョー・コール)は、2人の救助と偵察に志願した新米の整備士である。二人とも饒舌ではないので、脚本に重厚感がない分、二人の時間の退屈さが際立ったかな。
でも、グリーンランドは荒涼とした美しさが見れ、ストーリーはまぁ悪くはなかった。
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