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牛久
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目次

牛久の作品紹介

牛久のあらすじ

在留資格のない人、更新が認められず国外退去を命じられた外国人を“不法滞在者”として強制的に収容している施設が全国に 17 カ所ある。その一つが茨城県牛久市にある“東日本入国管理センター”、いわゆる『牛久』だ。この施設内には、紛争などにより出身国に帰れず、難民申請をしている人も多くいる。しかし、彼らの声を施設の外に届ける機会はほとんどない。本年 3 月の名古屋入国管理局におけるスリランカ出身女性・ウィシュマさんの死亡事件、“入管法”改正案の国会成立断念など、日本の入国管理行政を巡る闇は深まるばかりだ。本作は、厳しい規制を切り抜け、当事者達の了解を得て、撮影されたものである。トーマス・アッシュ監督は“隠し撮り”という手法で、面会室で訴える彼らの証言を、記録し続けた。命を守るために祖国を後にした者、家族への思いを馳せる者...。「帰れない」現実を抱えた一人一人の実像。「まるで刑務所のよう」「体じゅう殴られた」、口々に驚きの実情を面会室のアクリル板越しに訴える9人の肉声。長期の強制収容や非人間的な扱いで、精神や肉体を蝕まれ、日本という国への信頼や希望を失ってゆく多くの人々。論議を呼ぶ“隠し撮り”で撮影された本映画だが、ここに記録された証言と現実は、果たして無視できるものだろうか。世界中から注目された華やかな東京オリンピック開催の影で、露わになる日本の“おもてなしの現実”と“偽りの共生”。「撮影の制約自体を映画的な形式に用い、観客をその現実に参加せざるをえなくすることで、ドキュメンタリーの力を示した」として、2021 年 9 月の韓国 DMZ 映画祭でアジア部門最優秀賞を受賞した本作が、いよいよ劇場公開。

原題
Ushiku
製作年
2021年
製作国
日本
上映時間
87分
ジャンル
ドキュメンタリー

『牛久』に投稿された感想・評価

oln

olnの感想・評価

4.5
君がほしいものは何?
新しい服 新しい靴
たまには贅沢な食事と背伸びしたお酒
一緒に笑ってくれる誰かが隣にいる
そんなことを当たり前だと思える、平和な国の生活がほしかった

ここは日本
日本人が知らない日本

終わりのない絶望の日々
誰の記憶にも残らない日々

今日も朝になれば陽が射す
日のもとには陰が射す

選択肢はなかった
流れ着いた、オモテナシの国






感想です。

絶句、、日本という国は、何故こんなに外国人に不寛容なのでしょうか。インターネットの発達で海外との繋がりを持ちやすい環境になった現代において、いつまで前時代的な価値観で、しかも国の政策として人種差別を行うつもりでしょうか。そもそも日本という国は、古くは鎖国などというクレイジーな制度を〜、、みたいな書き出しになりますね。私が外国人でこの映画を見たら。
ウクライナのことでもいいですし、BLMでもいいですけど、海外の国や人種間の争いを見て、対岸の火事だと思っている人がいたら、”時計じかけのオレンジ”方式でこの映画を観せてやりたいです。

ところで皆さん、日本の難民認定率が何%か知っていますか?カナダ55.7%、アメリカ29.6%、ドイツ25.9%、フランス18.5%、日本0.4%ですって、、最悪の意味で桁が違います。私も本作を鑑賞しなければ、知ることはなかったでしょう。
作品中の「もう笑えない」という表現に、こちらも笑えなくなります。特に、家族で渡来した人たちが、収容施設のルールによって、どんな事態に見舞われているかを告げるシーンは、感情を表現する言葉が見つからない程の憤りを覚えました。

内容そのものもさることながら、こんなにも私が心をぶち抜かれたのは、きっと字幕の演出も相まってのことだと思います。
普通の報道や文献なら、多少体裁を整えるであろうカタコトの日本語。それをあえて、発された形のまま文字に起こして、その人が話した本物の言葉をそのままぶつけられることで、恐ろしいほどの現実味を体感します。

この問題をもっときちんと理解しなければならないと思って購入した、ほんの少し高い価格設定のパンフレット。伝えたい言葉に溢れていて、これを1000円で買えるなら安い買い物だと思える、読み応え充分なテキストでした。
特に作中でも印象的な、とある人物が語る夢、「自分が働いたお金で、自分の奥さんの誕生日にプレゼントを買ってあげたい。」という言葉には、少しの間に様々な感情が押し寄せてきて、視線を外せなくなりました。

鑑賞中、これはレビューに書こう、と思ったことのほんの一部しか書けていませんが、既に長々とした文章になってしまいました。
この作品は、映画好きだからとか、社会問題に興味があるからとかではなく、少しでも多くの日本人が観るべき作品です。何でもかんでも受け入れれば良いという、短絡的な結論を出せる話ではありませんが、この作品を観て、問題を知って、考えることは絶対に必要です。
今は1人でも多くの人に、"牛久"という映画に興味を持ってもらえることを願います。
ろく

ろくの感想・評価

4.0
うーん、まずこの映像がつい最近であることに驚きを隠せないでいる僕がいる。知らないってのは「悪いこと」なんだよ。

牛久にある入国管理センター。そこでは入国できない人がまるで「犯罪者」のように監禁されている。彼らは難民申請をしたが通らなかった人たちだ。

いや、これは映画なんで「彼ら」側で撮っているのは解る。入国管理センターにはセンターの言い分があるだろう。だから事態は「藪の中」じゃないのって意見もあるかもしれない。でもそれにしてもだ。

まずそもそも日本は難民申請した人で申請が通った人は0.4%。この数字だけで暗澹とした気持ちになる。その前のサミットで難民を受け入れると言っているにも関わらずだ。それならまだその時、「受け入れない」というべきだろう。

一番腹は立つのは言っていることとやっていることが違うこと。これは自民党政権がよくやることかもしれないけど、リップサービスで結果やりませんは通らない。言葉には責任が必要だと思うのにそれを彼らはしない。

この映画を見るとセンターの職員が悪者になってしまうが、それより問題なのはこのシステムを作っている人だ。彼らは彼らの職を全うしているだけ(それでも少しは問題だと思うが)。つまり一般人の彼らをあそこまで「仕上げてしまった」国のシステムこそが一番問題なんだよ。国という後ろ盾があれば人はその後ろ楯で狼になる。ロシア人兵士が悪いのか。いや、それよりもその指示を出しているシステムが問題なんだ。

難民としてきた人に対し、「日本は助けられません、受け入れられません、国に帰るか牢屋に閉じ込められるかの二択です」というものいいで「難民を受けいれましょう。日本はおもてなしの国です」と表で言うのは通らないのではないか。ほんと集団で難民の人を拘束するシーンなんか戦時中ではないかと思ってしまった。

日本は島国だから難民という話をまるで対岸の火事のように聞いていた。でもそろそろその物言いは通らないだろう。僕は今のところ「受け入れる」派だけど受け入れてはいけないという意見も理解はできる。大事なのはそこでない。大事なのは「言っていることとやっていることが違う」ということなんだよ。
Moomin

Moominの感想・評価

-
制作の意図とは

牛久入管所を隠し撮り
どんな実態なのか。昔の話じゃなくて、ほんの少し前の話

ドキュメンタリーの強さを感じる一方
ドキュメンタリーってこうでいいのかなって
面白さに欠けるかもしれないが、
やはり反対側の意見を聞かないと
むしろ今日本で問題視されるべきはそこで
入管のやばさは知識ある人なら知ってて
ならなぜ入れられなければいけないのか
何故入れてるのか 何故ハンストを起こすのか 何故解放されないのか 日本で起きてるのが不思議っていう次元よりかは、その原因を見つめないといけない
その為にこの作品の意義はあった そこをとれば

隠し撮り、録音
撮れない。からドキュメンタリーは始まり、どう撮って表現していくのか
必死に監督がもがいているのが伝わってくる
それも観客に届く形で
演出の仕方 映画は自由

映画は自由 なんて言葉を使ったら
すべてを受け入れるんだが
この作品はベクトルが違う

だから評価されて
批判も浴びる
良い作品なのかもしれない
お金もそうだが、学生に観る機会を本気で作って欲しい
監督がそこまで見据えてほしい
この作品を見せるのは今の世代じゃない
次の世代

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