デートを重ねても良き相手に恵まれなかった女性が、もしやこれって運命?と思える男性と出会う。
いい感じに関係を深めていってのあのタイトルバックが震えるほどに素晴らしい手際。
ショッキングな題材ではあるが、溢れんばかりの映像美と音楽がそれを中和。
本質的に描きたかったのは男性優位社会の気色の悪さで、味方かと思っていた男の行動も何の解決にもいたらなくて新鮮。
さらには権力のある男にしがみついて同性を抑圧する女(被害者だから可哀想ではあるのだが)の歪さも描いていて、キワモノやカルト映画に留まらない奥行きのある傑作だった。