‘The paradise fits in one hand.’
お爺さんの最期の言葉がこの映画の全て。
永遠の命は本物に幸せを齎すのか。
一瞬の生は人生を豊かにするのか。
神は本当に痛みを癒すのか。
権力の前で人は抗えるのか。
愛するとは共にあることか。
など
色んな問題提起がされている映画。
他の方がレビューで書かれているように、自分を吸血鬼にした人からキスを受けてその人が亡くなれば人間に戻れるというプロットはご都合主義が否めない。
また、最初に死にたくないと強く願ったのは主人公で、私から死を奪ったと激昂するのもお門違いだ。
だが、そうした気になる点を踏まえても、スペインの風景の美しさや淡々とした俳優陣の演技、1時間40分に収められた様々な哲学的問題を考えると大満足の映画。
あと、主人公がとにかく美少女。