女性が主人公の映画となると男どもがやり玉にあがる作品ばかりですが本作はそういうものではなく、また死後脚光を浴びたというところではゴッホを思い出しましたが、アフ・クリントは生前不幸だったとは映画を観て思うことはありませんでした。彼女の人生の話は棚上げして、その作品をみてみると正直ワタシには何を描いているのかピンとはこないのだけど圧倒的な迫力なんだかわからないのに何ものかが伝わってきます。残念なことに映画では絵画の良さがあまり分からない。これはもう早いところ日本で展覧会をするいしかないでしょう!上野か六本木で何とかならないものだろうか。
彼女は心霊学に傾倒し交霊術を試していたらしい。ここではコナン・ドイルが見事に騙された話を思い出して不安な気持ちになるのですが、その影響は見事に作品に生かされているようなので、これは良い例だったのだろう。1960年代ならばきっとサイケデリックの方向にいっていただろうなあ。