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爆走!狼男のtigerpantsのレビュー・感想・評価

爆走!狼男(1971年製作の映画)
3.0
*シネマート新宿《大暴走・野蛮地獄》上映作の1本として鑑賞した際の鑑賞メモより。

チョッパーバイクや車に乗った、いかつい珍走団男女。行く先々で乱暴狼藉を働く一行が舞い込んだのは、山の中のあやしいカルト教団の敷地。ローブを被った修道士達にパンとワインを与えられ、何の疑いもなく(疑えよ!)飲み食いするや、一同たちまち昏睡。すると、珍走団のリーダーの彼女だけが教会内に連れ込まれ、あやしい悪魔儀式の生贄に……

「バイカー(暴走族)+オカルト(悪魔崇拝)+狼男(モンスター)」の3点盛り。1971年公開当時のアメリカの時代風俗=流行りものを「適当にブチ込んどけ!」という志の低さが、逆説的にウリになってしまった珍味。

……なんだけれど(タイトルにもなった)「狼男」の出番はほんの少しで、しかも彼は(ポスターみたいに)「爆走」していない……という一点で、本作に低評価を下す輩も。

とはいえ「時代風俗を楽しむ」という側面では、ぎりぎり及第点? 珍走団の各メンバーのキャラが、そこそこ立っているし、随所に散りばめられたサイケデリック表現も、いかにも〝それ〟らしくて好感が持てる。

なんだかんだ言って、中盤に出てくる「裸女のヘビ踊り」がクライマックスなのが…ちと惜しい?🐍
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