ま

PLAN 75のまのネタバレレビュー・内容・結末

PLAN 75(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

リアル。ずっと同じテンションで進んでいくから感情の変動はあんまなかった。だからこそ考える時間があって色々考えた。

観る前から思ってたことは、死ぬ選択肢があるのはありかもなってこと。友人が、体の自由が効かなくなっていくなら死んで早く生まれ変わりたいって言ってたの思い出した。輪廻転生は置いといて、安楽死は選択肢としてあってもいいのかなって思ってる。

実際観たら、安楽死の選択肢が出来ただけじゃなくて、少子高齢化の先にあるだろう未来だった。75歳以上も働いて、高齢者を優先しない社会。お金とかシステムはどんどん変わってくんだろね。

でも、死がより身近になった社会で、迷惑がられる祖母もいれば、高齢者思いな若者もいる。肩身の狭さとかそれは今も将来もあんま変わらない気がする。それに、暮らしていく上でも死ぬ時も誰かいてほしいって思う。
変わるのは、若者の精神的な負担なのかな。若者の未来の為に作られたシステムである以上、死に導く後ろめたさとか情とか、残される側が感じる後味の悪い感覚をずっと感じて生きてかなきゃいけなくて、その先に自分もその選択を迫られる未来が来るって、個人的にはそっちの方がしんどすぎて死にそう。

単純な疑問。このシステム作ったのってどの世代の人って設定なんだろ。
今この選択肢をよしとする議員はいなそうだけど、少子化すれば政治家もさらに高齢化するんだろうし、そうなると誰が権力持つんだろ。どゆ流れで権力者の年齢層低くなるんだろ。そう考えるとこんな未来が来るのはまだまだなのかな。
ま