PLAN75という、75歳になったら当事者の同意の元で国がランダムで死ぬ人を選ぶ制度についての話。
叔父がPLAN75に加入しており自分自身はPLAN75の運営に携わっている青年、75歳を越えPLAN75に加入した独り身の高齢女性、PLAN75関連施設で勤務しており病気に苦しむまだ小さな子供を持つ外国人労働者女性の3人が主に登場する。
それぞれの登場人物が異なる立場からPLAN75に関わり生と死について考え、それぞれがPLAN75との関わり方に自分なりの結論を出す。
映画の中では、PLAN75に加入し自らの命を国に委ねる人が多くいたが、75歳を越えた自分はその選択をとるのだろうか。
自分の命を絶つ瞬間を誰かに委ねるのか、それとも自然に任せるのか。
人それぞれだとは思うが、この選択を自身で出来る世の中であり続けて欲しいと思った。
倍賞千恵子は確かに声が良いし演技が上手い。
磯村勇斗は生死に関わる話だとサイコパスよりの役回りになるイメージがある（専ら「今際の国のアリス」と「月」のイメージ（「月」は未鑑賞）だけれど）から、今回は違う役回りで新鮮だった。
