佐藤克巳

なつかしの顔の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

なつかしの顔(1941年製作の映画)
3.5
田畑広がる農村に子供達が遊び、友達のゴム動力飛行機が木に引っ掛かり、取ろうとして落下した弟小高たかしが、足を怪我して自宅療養中に、空高く飛ぶ複葉の練習機に夢中。母馬野都留子が、亀岡の映画館で日本ニュース第14号の戦闘場面に息子を探すが、涙に沈んでいる内ほんの一瞬を見逃したが、観たよ。次に出掛けた姉花井蘭子は、映画館前で立ち往生、弟にお土産の飛行機を買って、観たよ。弟は、友達から観た瞬間が母姉と違うと泣いたが、先生がニュース映画が来ると知らされ、後日3人揃って観に行くのだった。成瀬巳喜男監督の心温まる小品の佳作。
佐藤克巳

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