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裸足の1500マイルのRenのレビュー・感想・評価

裸足の1500マイル(2002年製作の映画)
4.0
エイミー一家がおすすめしてくれた。とてもいい映画だった。実話に基づいているらしく、オーストラリアの学校では必ずこれを見るという。エイミーはこれを見て泣いたと言っていた。
暴力シーンの描写はないので、幼い子供にも見やすい内容になっていると思う。
見終わった時にはこれが実話だと信じられなかった。「母に会いたい」子供のその純粋な気持ちがどれだけ強かったのか思い知らされた。アボリジニの人々の気持ちを想像すると胸が痛む。白人男性がアボリジニの子供たちの肌の色をチェックするシーンが強く印象に残っている。説明されるまで肌の色をチェックしてるということを理解できなかった。
アボリジニの子供たちが彼らの言語を話さずに英語を話すようになっていくのが見ていて苦しかった。
ハッピーエンド(と言い切れるかは疑問)が唯一の救い。
トラッカーをアボリジニにさせていたのが本当に嫌い。彼の娘が人質のようなものだからと言って。人類の負の歴史ではいつも、黒人に対する白人が典型的な例だが、圧倒的な力の差を利用して、力のあるものが力のないもの同士を共食いさせる。
本当に観れてよかった。各国の歴史は各国の教材で各国の人々に教わるのが1番だと実感。
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