オーウェン

裸足の1500マイルのオーウェンのレビュー・感想・評価

裸足の1500マイル(2002年製作の映画)
4.1
舞台はオーストラリアで主役はアボリジニ。
政府が課したのはアボリジニの子供を親から引き離し、白人社会の世界に適応させること。そうして連れ去られた3姉妹は施設に隔離。
そこから故郷に戻って脱出の道を歩む。

どう考えても無理がある設定だと思っていた。
3姉妹が2400キロの荒野を歩いて帰るというのだから。
だがこれは実話である。
とてつもなく暗い歴史を映画化されている。

子役の3姉妹が巧いというよりも、本物の現地人のような風貌であり、これが真実味をもたらす。
たくましく挫けることを知らない3姉妹を突き動かすのは、母親に会いたいという思いだけ。

オーストラリアの広大な大地に映える、力強いドラマであった。
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