このレビューはネタバレを含みます
スプラッタ耐性があっても、この殴った時の重さや音、自傷行為の皮膚を切る生々しさなんかはこの映画飛び抜けて良い。
ストーリーは前半と後半でかなりひっくり返るので、画面をずっと見ていないとわけがわからなくなる。
過去への復讐をする女の子と、それを支える親友との愛情や絆…から一転。
復讐を終えた後、過去の罪悪感から自殺。
取り残された親友はカルト教団のような連中に監禁され、拷問を受けた末に顔以外の皮を剥がされ、この世にいながらあの世を見る。
その世界の真理を聞いた教祖のようなおばさんは、真理を知ってしまったが故、自殺してしまう。
この世の本質というものは知れば知るほど生きる価値に値しないというか、我々個人ではどうにもならないほど大きなもので、よく自殺したら地獄に落ちるだの楽園に帰れないだのいろんな宗教で言われているが、多分そんなレベルの話ではないのだろう。
もっと高次元の世界を垣間見た時人はその真実の大きさに飲み込まれて死を選ぶのだろうな、と思った。
グロさにも、オチにも満足しているが、どうしても親友アンナが不憫すぎてモヤモヤが残るので星5にはできなかった。
