カレーちゃん

(ハル)のカレーちゃんのレビュー・感想・評価

(ハル)(1996年製作の映画)
5.0
アメリカと日本で遠距離をしている私
出会いはInstagram
友達になって5年、付き合い始めて2年目になる
まさにハルとほしのように、なんてことないことを時間をかけて伝え合って、好きなものの感想を交換して、こんなこと考えるのか、とか相手のセリフを理解したくて真似してみたり、惹かれていった

自分でも書いていて不思議なことだなあと思うのだけど、ネットの恋愛って本当にある

でもこれが90年代に描かれていること、とても衝撃的だったろうな
ちなみに1996年は私の生まれ年

自分の経験にも照らし合わせながらこんなに時代を超えていても変わらないことがあるのだと感動すらした

「顔も合わせないオンラインの関係なんて浅いじゃないか」「嘘ついてたらどうするの?」「本当の関係じゃない」

いっぱい言われたことあるし、私も最初はそう思ってた
でもそうじゃないんだ
会おうと思えば、飛行機だって電車だってあるから会えるし、実際に顔を合わせて付き合っていても嘘だってつく人はつくし浮気だってするじゃん。
何より「毎日話したいのはあなた、メールを送ると気分が良くなる、私が何をして何を考えているかを知っていてほしいのはあなただけ」って(ほし)が言ってたことが全て。


結婚とか付き合うってそういうことじゃない?何を考えてるか知りたい相手がいることが大事、何か良いことが起こったり悲しいことがあれば誰よりも先に自分に報告してほしいし、会ってない時でも考えてる、その人の気持ちと考えに染み込む存在がほんとうに大事な人だよ

自分に重ねてついつい見てしまったけれど、普通に映画としても彼らの生活と頭の中をのぞいてるような、くすぐったい文学映画でした。
なによりも文体がとてもよい
カレーちゃん

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