90年代に一度観ていたけれど、内容を大分忘れていたので再視聴。
この時代の空気感がまるごと切り取られていて、何十年も忘れていた色んなことを、ぶわーっと思い出してしまった。スゴイ。
初期(95年)のインターネット上で交流する男女の話。
それにしても深っちゃん、変わらな過ぎて震える。
彼女たちがやっているのは超初期のパソコン通信(ニフティーサーブらしい)で、私が知っているのはその後のテレホーダイ(確か23時過ぎて回線つなぐと安くなった)なんだけど、まだまだネットでの交流なんて不自由で、だからこそ、大事にしていたこと、文字での交流だからこそ本音を言い合えたことなどなど、一気にあの頃に戻ったかのように思い出してしまった。
あまりにも描写がリアルだから、現代の若者たちからも共感されるそうだけど、それも納得。
新幹線でのシーンなんて、あまりにも刹那で、美しすぎて泣けてくる。
他人から見れば「は?」と鼻で笑われそうな小さなことを、私もすごく大事にしていたし、それをこの映画が肯定してくれた気がする。
5年後、10年後に、また観直したい作品でした。