紫音

(ハル)の紫音のレビュー・感想・評価

(ハル)(1996年製作の映画)
5.0
数多ある恋愛映画の中でも、三本の指に入るくらい大好きな一本。

何度観ても「なんてお洒落でキュートな映画なんだ!!!」と叫びたくなるほどに好き。

90年代半ば。
インターネット黎明期の得体の知れぬワクワク感。
今と違ってまだおぼこく線の細い、若き日の内野聖陽(今も今で素敵だが)。
今と然程変わらぬ可愛らしさと透明感の深津絵里。
ラストシーンの「はじめまして(^_^)」から、それまでの雰囲気をガラッと変えちゃうエンドロールのTHE BOOM『TOKYO LOVE』まで、もう全てが愛おしい。

パソ通の話なのにPCがほとんど映らないってのもなんとも憎い作り。

作品の出来にムラのある森田芳光監督だが、これは傑作と言って間違いないだろう。

公開年の96年は他に『Shall we ダンス?』や『スワロウテイル』などの邦画の当たり年でもあったので、やや埋もれてしまったのが悔やまれる。

もっと評価されてもよかったよなぁ。
紫音

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