こぅ様にご紹介いただき購入した『ホラー＆ミステリー文学映画コレクション　狂気と幻影の世界』10枚組DVDの中の一枚。

アリゾナの砂漠にある研究所で、ミュラー教授が研究しているのは「人間の脳は死後も生き続けるのか」。
ある日砂漠に飛行機が墜落し、死んだ男の脳を取り出して脳波を調べる教授。一方で、男の遺族が財産狙いのために、男の最期の言葉を聞きたがる…。
と、なかなかおもしろい展開に。
しかし、脳波に何か連絡をしてもその答えを受け取るすべがないのだった…。そうだ！テレパシーだ！いやまさか（笑）

美女っつーのは科学者志望の子のことだと思うんだけど、彼女と助手の恋物語も絡んできたりして、なかなか盛りだくさんでした。

エリッヒフォンシュトロハイムが脳🧠の研究に固執する科学者を演じるって時点でいろいろ怪しく怖い😨。

死者の脳みそからテレパシーを受け取り、他人が洗脳に近い状態に😱。
後半は先日観た「人生の乞食」のリチャードアーレンが怖い形相で引っ張る。大柄で顔がゴツゴツしているのでライトアップが映える🌚🌝。

サスペンス要素が入り混じりなかなか面白かったが、エリック演じる科学者の末路が意外にあっさりで、ここはもう一歩欲しかったなあと期待してしまった。エリックは後半あまり登場せず。

とはいえなかなか楽しかった！

違法行為に手を染めながら脳の研究を推し進めている外科医師（エリッヒ・フォン・シュトロハイム）が、死体から嫡出した脳のメッセージをテレパシー受信させることに成功する。カート・シオドマクの小説を映像化している、怪奇サスペンス。

本作に登場する医師は、偉人の脳を生かしたまま保存しておけば、将来的に役に立つに違いない、という理念のもとに研究を進めている人物。恋人関係になっている2名の助手がリタイヤしようとするのだが、彼氏がテレパシーで洗脳されてしまう。

医師は飛行機事故に巻き込まれた資産家の脳を嫡出するのだが、その資産家が訳ありであることが、示唆的に開示されていく。洗脳された助手が、普段とはまったく異なる行動を取り始めるので、「こいつ、一体何やってるんだろう？」という興味が持続する。

ヒロインがさらに能動的に動けば、もっと面白くなったような気がしないでもないが、登場人物の立場が密接に結びついていく感覚が、爽快極まりない。自身の可能性に挑戦している、マッドな医師のキャラ作りも素晴らしい。