オデタ

じゃりン子チエのオデタのレビュー・感想・評価

じゃりン子チエ(1981年製作の映画)
4.8
昭和生まれの上で、今でも子供の頃の記憶、昭和50年代〜 、商店街が賑わいがあり、もう少し人と人が近かった頃に思いを巡らせてる者です。

じゃリンコチエは、子供の頃には絵柄なのか関西弁が馴染めなかったのか、興味を持てずアニメ放送をそこまで観ていた記憶ありませんが、今になりYouTubeで1〜3話と第二部の1〜3話が無料で観れた流れで観たところ、これがなんとも心に沁みました。

他者の作品の話になりますが、大好きな「三丁目の夕日」に近い時代背景、更には猫が擬人化されている表現方法などもそれと似て、今となっては好きな要素がとても詰め込まれている上に、成人して大阪(関西弁含む)好きになっている事なども含め、大変楽しく観る事が出来ました。

アハハハハと笑える場面、当時の情景に良いな〜と思わされる場面、人情話にジ〜ンと来る場面などなど、とても味わい深い作品でした。

チエのお母さんヨシ江の声他、先行して観ているTVアニメ版と声優が違うなど、本来こちら映画版が時間軸だと先ですがオリジナルなのですが、個人の思い入れで少しだけ残念な部分がありました。

とにかく絵が美しく、アニメーションとしての動きも秀逸です。後半の遊園地のシーンなど配色にも魅了されます。

チエや小鉄などの一コマ一コマの表現も可愛くてなりません。

今ではTV放送出来ないような内容も大きく含まれてるかもしれませんが、またこのような繊細な描写を含む昭和懐古的な内容のアニメなどやって欲しいものです。

とにかく観て大満足です!!
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