haru

クリーチャー・デザイナーズ ハリウッド特殊効果の魔術師たちのharuのレビュー・感想・評価

3.8
2022/5/24 観賞。
シネ・リーブル梅田にて観賞。

「想像の世界を映像化する」
映画の醍醐味の一つである。
当作品は、作品に出てくる「クリーチャー」を作成する、スタッフの裏話や苦労話で進行する。

古典作品としては「フランケン・シュタイン」の顔のメイクから始まり、人形のコマ撮り~着ぐるみ~アニマトロニクス(ロボット)~CGまでと歴史に沿って語ってくれる。

日本の「ゴジラ」を「着ぐるみの最高峰」的な言葉があり日本人には嬉しい言葉です。
しかし「演技はイマイチ・・・」
って😅。

「ジョーズ」「エクソシスト」「スターウォーズ」のメイク、着ぐるみ、
模型などを使った秘話を聞かせるが「ジョーズ」のサメの動きが巧く出来ずにサメ目線で獲物に近付く事にした・・・「そうか。最後まで姿を見せないのは・・・」と納得させるシーンが面白い❗

「アビス」の水が蛇の様に動き顔になるシーンも「72秒だが1年かけて出来た」と。
しかし、その技術を買われ「ターミネーター2」のT-1000の話が、来た・・・とか、もう最高にワクワクします😊❗

CG時代に入ると「スターウォーズⅡ」のヨーダvsドゥークー伯爵の闘いのシーンになり「失敗」だと・・・。

そしてCGが主軸となり特殊技術者は映画界から去って行く・・・。
勿体ない話である。
映画界を支えた人達なのに・・・。

「CGばかりに頼らず、時としてメイクやアニマトロニクス、着ぐるみなど要所要所でチョイスすべき」だと、また「近頃の制作会社は
時間と金額を削り過ぎ。しかし我々は仕事をしなきゃいけないからやると、また削ってくる。
技術者の尊厳を無視している」と印象的な言葉だった。

「映画文化」を改めて考えて欲しいと切実に感じましたね。

「すばらしき映画音楽たち」や
「ようこそ映画音響の世界へ」と揃えたいですね。

映画好きなら是非とも観て頂きたい作品です‼️
haru

haru