レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の作品と言われる「サルバトール・ムンディ」をめぐるドキュメンタリー。
アメリカの一般家庭から出て来歴も全く分からず13万円で売買された一枚の絵画が、513億円にまで跳ね上がるという美術界のマジック。
人間の欲とお金に対する執着、それは次第に国際問題にまで絡んで行きマクロン大統領も登場!
とっても面白かった。
ダ・ヴィンチの作品だったら良いなと思う人によってダ・ヴィンチ風に修復されて、ダ・ヴィンチだったら良いなと思うオックスフォード大学の教授マーティン・ケンプがダ・ヴィンチ作だ!と明言した事で、ダ・ヴィンチだったら嬉しいなと思うロンドンのナショナル・ギャラリーが「ダ・ヴィンチ作」と明記してそれを展示した。それからは値段が雪だるま式に跳ね上がっていった。
世界中のオークションも中国、ロシア、アラブの富豪たちが参加するようになってから価格はどんどん上がって行ってるようだ。
今回もロシアの富豪が買った物を最終的にはアラブの王子が購入したそうだ。
その後あの絵は税金対策で有名なフリーポートか何処かにある様で、次回表に出てくるのはアラブの美術館に展示された時だろうか。
いずれにしても今作で改めてハッキリしたのはイギリスの計算高さとフランスのずる賢さだと思う。
モナリザの横にこれが並んだらフランスの恥だと言った研究者、勇気ありますね。笑
因みに「真作」と明言したマーティン・ケンプさんは、今はロンドン・ナショナル・ギャラリーにもお勤めの様で中々良いオチです。笑