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ブルービートルの一人旅のレビュー・感想・評価

ブルービートル(2023年製作の映画)
4.0
アンヘル・マヌエル・ソト監督作。

ワーナーが展開するDCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)の第15作目で、DCコミックスのスーパーヒーロー「ブルービートル」の実写映画化ですが、日本では劇場公開されず配信スルーとなりました。

ゴッサム法科大学を卒業し、家族が待つ故郷のメキシコに戻った青年:ハイメ・レイエスが、ひょんなことからエイリアンのテクノロジーが搭載された古代遺物スカラベに共生宿主として選ばれ、超人的なパワーを得る…という“ブルービートル誕生篇”です。

スカラベに寄生され、多彩なスーパーパワーを得た平凡な主人公が、スカラベを軍事技術に転用しようと企む巨大軍需企業の陰謀に立ち向かっていく様子を、個性的な家族との共闘と絆を軸に描き出した家族愛溢れるスーパーヒーロー映画で、舞台がメキシコで主人公とその家族もメキシコ人ということもあってアメコミ映画としては珍しくラテン的なノリと人間模様が全編をユーモラスに包み込んでいます。

れっきとしたDCEU作品なのに不遇な扱いを受けてしまったラテン系ヒーロー映画の快作で、攻守万能のアーマースーツや、スカラベ型装甲兵器、防御シールド…と多彩なSFガジェットの活躍にワクワクしますし、軍需企業の親玉に扮したスーザン・サランドンの冷徹悪女ぶりも様になっています。
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