このレビューはネタバレを含みます
“理想の街”は...
理想の街“V(ヴィクトリー)”という町で暮らす、アリスとジャックは近所の夫婦や仲間たちと何不自由なく生活をしていた...
『奥様は魔女』に出てくる、1960~70年代のアメリカのような街で、当時のカラフルなクラック・カーや、ファッションも観ていて楽しいのですが、どこかモノトーンで不穏な雰囲気が散らばっている。
クラシックカーを使ったカーチェイスも見どころで良かったです。
“逆ワンダ&ヴィジョン”+“インセプション?”な感じもしましたが...
女性軽視の世界からの解放を描いているって事かな?男は外で働くから、女性は料理をして家にいて!それって幸せでしょ?と昔ながらのいわゆる“男の理想郷”を押し付けようとして支配している世界だった。
現実は恋人や奥さんに頭があがらない人ばかりで、せめて夢(精神の深部)では愛されて、頼られる“理想の男”でありたいと願う..
“空虚な街”だったんですね。
まぁ...分かります...見栄を張りたいんです。昇進を褒めて欲しい...他人に称えられている姿を観てほしい...愛の言葉はなくても...精神の深いところでは繋がっていたい...。
この世界は本当に“理想”だったんでしょうか?
DON'T WORRY(心配しないで)...って誰が誰に言ったんでしょうか...
私の無理やり解釈ですが...
“V(ヴィクトリー)”という街の由来って
“X(女性)”の精神をしているから、“X”を半分に切った“V”で、最後の方は“Y(男性)”を支配下において“Y”も半分に切った“V”となった。“V(ヴィクトリー)”を掴んだのは誰なんでしょうね?