KnightsofOdessa

ドント・ウォーリー・ダーリンのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

2.0
[] 40点

砂漠のどまんなかにある50年代の核実験用"ドリームタウン"的な郊外の家々を模したユートピアで、なにやら漠然とした仕事をする夫の帰りを首を長くして待ちながら、家の隅々まで掃除をして、洗濯をして、夕飯を作り、近所の奥様方と談笑して暮らす主人公アリスが、"ん?ここ実はやべえ場所なんじゃね?"となる話。中盤まではずっとありがちな話を既視感ある映像で繋いでいるんだが(マーガレットは『ゲット・アウト』のパクリか?)、漸く明かされるオチがズコーッて感じなので、全体的にボンヤリしてしまったという印象。要するに女をセックスの道具とか家事ロボットとして家に繋いでおきたい男たちの話なんだが、ラストのジェンマ・チャンの行動といい、オリヴィア・ワイルドの言動といいブレまくってるし、というかそもそもホワイトフェミニズムだし云々。海外では"ポッドキャスト聴いてる男はヤバいってことね"とか"『ブラック・ミラー』ならぬ『ホワイト・ミラー』"など散々イジられているわけだが、本作品の残念さを言い表すには丁度いいかもしれない。ただ、フローレンス・ピューは最高だった。昨日はアニャさんを観て、今日はピューさんを観て、もうこれ以上ない満足度。
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