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ドント・ウォーリー・ダーリンのkazukiのレビュー・感想・評価

4.0

トランプ隆盛の現世に近過ぎるテーマは分かり味が深過ぎるためストレスフル(良い意味でも)でしたが, 大好きなティナ・バーニー/スリム・アーロンズ感のあるルックや、これまた大好きな5.60年代のエセユートピアな雰囲気がツボでした.

主人公が襲われる実存的不安を魔術的な映像を通して体験出来るのは映画的で好きな部分.
是非映画館で.

⬛️余談
ちょっと気になったのは
〈男は社会に出, 女は家を守る。なお女は二流として扱われる,なお所得にひもづく生活環境は持続的に向上する〉
的なかつての家父長世界をユートピアと思う男がどれだけいるの? という疑問です。
家族の内1人働きゃなんとかなる経済なら、家を守る方を選ぶのが,デジタル技術が発展し娯楽も溢れる現代人ではないだろうか...

20代か30前後に見える主人公は妻のキャリアを潰し, 仮想世界で“理想的な主婦”に閉じ込めています。片や自分は仮想世界で旧来的なスーパーサラリーマンを演じつつ,現実世界で嫌々仕事をしてバーチャルリアリティの維持費を稼いでいる...
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