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ドント・ウォーリー・ダーリンのsymaxのレビュー・感想・評価

3.6
"ビクトリーは安全で安心出来る理想の街…ここでは自分の求める人生が保証される…全ての人々が…"

愛する夫ジャックの為に食事の準備、家の掃除、そして思慮深くさえあるアリス…ここは"完璧な生活"が保証された街…

完璧な幸せと感じていた…だが、ある出来事を目撃したアリスは幸せな筈の自分の生活に違和感を感じ始める…

"目的は?…世界の変革…"

理想の世界というのが、所謂、"良妻賢母"というのがどこまでも男目線な気がして、冒頭から何だか嫌〜な違和感オーラがビンビンに感じられ、どんなストーリーが展開されるのかと、目が離せなくなっていました。

ちょっとむちっとしたフローレンス・ピューが夫に献身的な妻から、徐々に"ミッドサマー"的になって行く様は見応えがあります。

所々にヒント的なセリフが紛れていましたし、アリスを襲うイメージの数々が中々ホラーな画柄でしたので、"この世界は…かな?"的予想はしていましたが、あっ…そうきますかと…

こう言ったユートピアな世界観は、これまでも数多く描かれてきていますので目新しさはそれ程ありませんが、フェミニズムというテーマを深く切り込んだ本作には観客を強烈に惹きつける力があると思います。

アメリカのダメ男の理想は、なんだかんだで"古き良き50年代"なんですね…何か胸糞…

監督さんはバニーを演じていた方なんですね…
バニーの選択は中々に深い。
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