美しく理想的な街に住み、最高の生活を送っている主人公。しかしある日禁じられた領域に入ってしまい…?系のスリラーストーリー。
80年代アメリカ郊外風の街がとっても素敵。かつそれが容赦無くぶち壊されていくのもとっても素敵。
真相が明らかになった時は一瞬「ああ…こういう系か…」と拍子抜けしたものの、そこからラストに向けてバキバキに社会風刺を効かせてくれたので手のひらクルーとしてしまった。最終的にいい感じの社会風刺に繋がるタイプの映画というだけで加点してしまうんだなぁ…。
テーマとしては、今のアメリカ(のみならず世界)に根強く蔓延る問題なのでよくあるといえばよくあるものの、こういう切り口はあんまりなかったので美味しくいただけた。
あとフローレンス・ピューのラストダッシュが力強すぎて、ジャックタイプが好きな女に「しのごの言わずにこれくらいのダッシュしろや!」と言いたくなってしまった。「ドントウォーリーダーリン」というタイトルも皮肉が効いていていい。