鹿shika

ドント・ウォーリー・ダーリンの鹿shikaのレビュー・感想・評価

3.7
完璧な幸せが約束まちに住む、完璧な夫婦アリス。平穏で幸せな日々を送ってたある日、彼女隣人が妙な集団に連れ去られるところを目撃する。しかし周りに言っても誰も信じてもらえない。アリスは次第に精神が不安定になる。ここの完璧な世界に疑問を抱くようになる。

いや〜。とてつもなく嫌味な映画ですな〜。
こういう嫌味がある映画は大好きだ。

でも申し訳ないんだけど、感想の前に一つだけ語らせて。
建築よすぎんか?????
あの本部のような建物はどこですか?セットですか、、?
この世にあるなら行きたいです。検索しても出てこないのできっとセットですね。

まあそれにしても一軒一軒のお家も本当に素敵だった〜
舞台は1950年から60年代初期なはずで、ファッションは時代に沿ってるのに、
めちゃくちゃにモダンな建築がミスマッチさがなんとも不気味でな。
ミスマッチさを出したかったと思うんだけど、、もう最高だったよ!!

この中でも、カウフマン邸が使われたらしくてだね。
かねてから、この映画はカウフマン邸のような雰囲気のセットにしようとしていたらしくて、
実際に使うことができて熱すぎるんだよな。

ここから映画の嫌味ポイントについて書くけどな。
今作で言いたいのは、女性の現実とか、女性軽視の話ではなくてだね、
”結婚=幸せ”という概念が、本当に幸せか? ということなんだよな。

女性に全ての家庭のことを任せ。炊事、洗濯、家事は専ら女性がやること。
結局、閉鎖的な環境に名あってしまう。それを幸せと言い聞かせて、自分自身を洗脳させることで、”幸せ”な毎日を過ごす。

違和感に気がついた人は、「頭がおかしい」と言われてしまい、迫害を受けてしまうのだな。
一番魅力的なところは、この世界にとって”幸せ”というモノが、全員同じというところ。
女性にとっての幸せって、金持ちでハンサムな夫がいて、豪邸に住めて、近所の方達とヨガに行けて、、っていうものでしょ?とプロットがあるみたいだ。
それを今作は男性にも言えて、男性にとっての幸せって、美人で優しくてスタイルの良い奥さんがいて、、っていう。

そういう皮肉がなんとも素晴らしい作品!
こういうモダン建築が、不気味に使われている映画もっと知りたい!
鹿shika

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