emily

ドント・ウォーリー・ダーリンのemilyのレビュー・感想・評価

3.4
ここは砂漠の中のユートピア。きらびやかでゴージャスな世界。全てが完璧で誰もが求める夢の世界。

そこは理想の世界だった、疑いを持つまでは。何かがおかしいが徐々にユートピアに亀裂を生み、主人公の精神が壊れ始める。

完璧って幸せなの?好きな人と一緒にいる。それだけで幸せなはずなのに...
理想郷にある現実は、彼らの望む現実。
鏡やダンスなどの演出で、その囚われたユートピアを映し出す。

女性は強い。たとえ辛くてもみにくても、現実を受け入れて強かに生きる。男の求める古き良きアメリカは、いくら作り上げてももう戻ってこないのだ。現実を受け入れて、己の醜さを認めることでしか幸せは生まれない。

ラストのカーチェイス、レトロポップな世界観、見どころ満載だけど消化不足も否めない。
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