Gierck

花札渡世のGierckのレビュー・感想・評価

花札渡世(1967年製作の映画)
4.0
1967年成澤昌成監督、飯村雅彦撮影。
プリント修復されたとのことで、50年以上前の映像を全く古さを感じさせない状態で見ることができるというのは贅沢な体験であるが、妙に無機質な映像に見えてしまうのも、デジタル修復の限界なのかもしれない。
とはいえ、映画は十分面白く、賭博シーンにおいては、煽り過ぎることも、様式美に走り過ぎることもなく、的確なショットを繋ぐことで緊張感を増幅させているし、女性の見せ方においても、目鼻立ちのはっきりしている鰐淵晴子の横顔の特徴をうまく活かしており、脚本家だけではなく成澤の監督としてのセンスも感じられる。
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