RyanMihawk

花札渡世のRyanMihawkのレビュー・感想・評価

花札渡世(1967年製作の映画)
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こういう美学があるのだ!という映画
狭い宿の寝台の上で交わされる刺青についての会話がとんでもなくクール
「虫も食わない 冬には冷えるぜ」

仁義なき戦いのように、主人公だけが、自分だけが真面目一徹にヤクザの仕事をやっていて、組織のトップは金と権力に目が眩んでいるてんで駄目なやつ、というのが切ない どんなに頑張っても自信が所属する共同体が終わってるから虚しい
そんな所に現れるヒロイン
父親と夫婦を演じる幸薄の美女
映画は正しく破滅に進み
一人残された男だけが、女のために命を捨てる
RyanMihawk

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