TOTTO

花札渡世のTOTTOのレビュー・感想・評価

花札渡世(1967年製作の映画)
5.0
キャラクター描写もストーリーもテンポも人物の何気ない所作も台詞もすべてが完璧な映画だけど、音がなくても楽しめるくらい何より画作りが天才的すぎる。
建物やフレームを利用した奥行きのある構図がいちいちキマりすぎだし、人や物の動かし方も計算されてて見ていて気持ちいい。
銃を撃って背後の灯りがパッとつき、煙の中から娘が登場するシーン、興奮した。
ずっと外から漏れてる音と瞬くネオンが印象的なホテルの中、点滅する光で見え隠れする涙の跡。美しすぎて泣いた。
梅宮辰夫が扉に触れた瞬間に奥行きが広がる感じから突き放した視点で終えるラストショットもカッコいい。
楽しい切り株描写もあり。鰐淵晴子が美しすぎる。
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