矢野竜子

胸騒ぎの矢野竜子のネタバレレビュー・内容・結末

胸騒ぎ(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

「悪は存在する」って感じで良いし
まあそうなるでしょうねと
何も裏切りのないストーリーだけど
地獄という結末に向けて
なすすべもなく向かっていく感覚が良い。
何度も家を出ているはずなのに
何度も引き返すことになるもどかしさ。
結局はそのまま弱肉強食の寓話で
生き残るのはただ強い者、ずる賢い者のみ。
社会原理はどんなに人類が進化しようが
変わっていない。
そこには奪う者(勝者)と
奪われる者(敗者)しかいない。
都合良く隠された様々な現実が
次々に露悪的なまでに提示される90分に
奪われる側の身として存分に食う。