サンダンスで絶賛されたらしい北欧産ホラー。作品の内容等一切知らなかったものの、信頼できる有識者から「コレは観ておいたほうがいい」とオススメしていただいたので鑑賞。
対人関係におけるイヤ〜な瞬間が続出するイヤ〜な映画。ガタついた林道を進む車中の視点というファーストカットから既に不穏な雰囲気が充満しており、それが徐々に形を成していく様にゾクゾクさせられる。
「ミスト」に匹敵するほど胸糞な結末を迎えるので、上映終了直後の劇場は完全にお通夜ムードだった。
途中で抜け道がいくらでもあるにも関わらず、地獄の底へ真っしぐらに落ちていってしまう人間の怖さと滑稽さ。因みに自分はかなり早い段階で真相に気づいたので、コイツらバカだなーと思いながら観た。
（いかんせんオレは極度の人間嫌いで他人の家には行かないし、いつ如何なる状況においても食えない食べ物は死んでも食わないので、主人公たちには一切共感できない）
本作は、序盤〜中盤のあるあるなイヤ〜な感じから一転、終盤でいかにもありがちなホラー展開になる。これをアリとするか否かで、評価が大きく分かれると思う。
個人的には終盤の展開は嫌いじゃないが、序盤〜中盤の空気感を捨てずにある程度のリアリティを保ったまま終盤を迎えたらどうなっていたのかが気になる。
人によって感想が大きく異なる筈なので、観た後にみんなでワイワイ盛り上がれる良い映画だと思う。
