いぬちゃん

胸騒ぎのいぬちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

胸騒ぎ(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

予告が「ゲット・アウト」ぽく、
私好みでした。

タイトル通り、ずっといやーな感じ、
胸騒ぎが起こる映画です。

とある一家は、旅先で出会った家族から、
今度、家に遊びに来ないかと誘われます。
誘われたのに断るのも悪いし…と向かった家族。

楽しい週末になるはずが、なんだかその家族、
不気味、いやーな感じがする。
自分の息子には必要以上に叱るし、ベジタリアンなのに、肉を食べさせられたり。
そして、夫婦間でオランダ語で話されるから、何を言っているのか分からない時がある…(みんなと話すときは英語)
でも、出会って日の浅い仲だからこそ、
気を使ってしまう
まさに、原題Speak No Evil(悪口を言わない)な状態でした。

息子さんも不気味でしたが、途中から怒られすぎて可哀想になってきました。蓋を開けてみると、最初から被害者でした。生まれつき舌が短い障害…いや、切られてるんでは?と思っていたら案の定…口を開けているシーンや夜中騒いでいる声、あれは危険を伝えたかったのだと思います。

そして悲劇が起こる…
舌切られるシーンは思わず口を手で覆いました。
分かっていても、結構、衝撃的なシーン。
原題はもしかして、子供のことも指しているのかも。舌を切られて悪口を言いたくても言わない(言えない)状態になる子供…

人の子供取って何がしたいんでしょう。
奥さんは妊娠できない身体?なのかしら。
優秀な子を見つけてる?
目的はよくわかりませんでした。

最後殺すとは言え、サイコな本性バレバレ。
もう少し上手くできなかったのでしょうか。
あれならすぐに逃げられそう。
ターゲットはまた探せばいいなんて思って
油断しているのか…?

改めて考えると、様々なシーンの意味がわかってくるような気がします。
最初のイタリア旅行はターゲット探し(多分、幼い子を連れた気の弱そうな家族を探してる)
最初から殺さなかったのは、油断させるため
(幸福を味わせて、不幸に落とすのが好きなサイコパス?)
息子を虐待のように叱れるのは、
血の繋がりがないから?(性格もあると思う、人を人と思ってない感じ、上に立つことを快楽だと思ってる?)

田舎の誰もいない閉鎖的な感じ、
こわいですよね。
法が通っているのか!?ってくらい。
ひどいところだと警官もグルとかあるよね。

このオランダの田舎町は
やりたい放題できるところでした。
そこら辺歩いたら、
人骨転がってるんじゃないかしら。