ちき

胸騒ぎのちきのネタバレレビュー・内容・結末

胸騒ぎ(2022年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

胸騒ぎから胸糞へ、いい感じにストレスのかかるヒトコワホラーでした。

居心地の悪さの演出がうますぎましたね。
悪意があるのか無いのか分からない気の使えなさ、お互い英語で話せるのに母国語で話す二組。
サイコ夫婦は言うまでもありませんが、居心地の悪さ自体は主人公家族からもにじみ出てましたね。
主人公家族はどうもハイソな人たちそうで、田舎の家についたときからなんとも言えない微妙な反応をしており、これもまたこちらをピリつかせましたね。

展開自体は子供の舌がないあたりとか、やたら子供に厳しいあたりからなんとなく分かってましたが、意外だったのは結構逃げられる環境だったところ。
言ってしまえば「ウサギのぬいぐるみがな〜い」と娘がぐずらなければ、父親がヒーローになろうとしなければ、全然逃げられたんですよね。
ただ、そこが絶妙に重なったことによって起きた悲劇、というのにやり切れなさを感じました。

石を投げるというあまりに原始的な方法を取ってたのにはちょっと笑いましたね。
まぁ、銃で撃たれるより痛々しく、ストレスの感じさせ方としては大正解な感じでした。
ちき

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