花札渡世に投稿された感想・評価 - 5ページ目

東映任侠映画らしからぬノワール感。
これまで見た梅宮辰夫の中で一番キッチリとカッコいい。
そして、賭場や辰兄との対決シーンでの伴淳三郎のふとした表情からこぼれ落ちる色気ったら…。


<特集:滅びの…

任侠映画っていうよりフィルム・ノワール。ずっと狭い日本家屋の屋内劇ゆえ圧迫感がすごい。さらに長回しで緊迫の度は増す。ただし決定的な場面は屋外。梅宮辰夫と鰐渕晴子が再会する甘酒屋然り、梅宮の大立ち回り…

任侠映画は苦手意識があって初めて見たけど、これはあまり任侠映画っぽくないらしく、初めて見るにはよい作品だったかなと思う。
キャラが立った登場人物と、各俳優の存在感、構図の決まったかっこいい映像、熱い…

メロ度数諦念度数ともに強めの任侠ノワールで、『スカーレット・ストリート』みたいな映画だったらそこでエンドロールが出るような劇的に渋甘な別れの後で、これは任侠映画であるからちゃーんと梅宮辰夫の殴り込み…

博奕打ちの梅宮辰夫はとある賭場でイカサマ師のコンビ伴淳三郎&鰐淵晴子を知る
時は流れ遠藤辰雄の一家に世話になった梅宮は、そこのカマトトお嬢さんに好意を持たれる
だがその一家はとんでもなくドロドロして…

なるほど『四畳半物語 娼婦しの』の成沢昌茂だけあって凝ったショットや音の演出などとてもかっこいい。そしてベテランイカサマ博徒・伴淳三郎が渋くていい～。序盤は親分にへこへこしているがやっぱり一番悪いの…

梅宮辰夫主演の任侠映画。大雨の乱闘シーンは一番の盛り上がりではあるが、本作の良さは、梅宮が隣室の鰐淵晴子を障子越しに眺めて彼女の視線が泳ぐショットや、彼らが茶屋で再会を果たす際の、傘を閉じ顔を覗かせ…

観ていくうち、ヒロイン・兄貴分・悪親分という仁侠映画お馴染みの人物配置なのに、登場人物の関係性が一直線的ではない所が変わっているなと思った。
ヒロインは鰐淵晴子で、その亭主のイカサマ博徒が伴淳三郎。…