パルパティーン

僕らの世界が交わるまでのパルパティーンのレビュー・感想・評価

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)
3.6
ジェシーアイゼンバーグの初監督作品ということで見てきた。申し訳ないが自分にははまらなかった。ずっと何を見せられているのだろうと思ってしまったし途中少しイラッとしてしまった部分もあった。

ただ伝えたいメッセージ性というのはとてもつもなくたくさん感じた。まず価値観や善意の押し付けがもうすごい。ジギーは自分のステータスが「フォロワー2万人」と「認証マーク付き」この二つしかない状態で好きな子にアプローチし対して興味のない政治系の話題にツッコミ知らないことをさぞ知っているように話すジギーがほんと何したいのと思った。恋愛経験がほぼない自分でもこんなことはしない。好きな人の好きなことに興味を持つのはいいことだが、母が言っていた「近道せずに本を読んだりして知識をつけていけよ。」この言葉はごもっともなこと言っているはと思ったし自分自身に言われていることだなと感じた。もっと本を読んで知識をつけたりいろんなことに興味を持っていく。

母も母で自分が行っていることは正しくてその人の将来にとっていいものになるだろうと思ってやっていることだが、途中から母とジギーがやっていることがストーカー化していっている。その偽善が時には相手を苦しめることをわからないといけない。その人が望んでいないなら無理強いしてはいけない。その人にはその人のやりたいことや進みたい方面がある。車を修理する仕事はこの世の中には必要なことだ。その仕事を蔑んでいるように描いているけど、どの仕事も誰かの役に立っている。誰かが必要としているからその仕事がある。

興味を持たないことや無知でいることがどれだけ怖いことなのかを知れたような気がする。多角的な視野を持っていろんなことに興味を持っていくことで人生の幅が広がっていく。もっと視野を広く持てと言われているのかなと感じた。あの家族で一番父がまともでしっかりとしていた。

2024年13本目