DVシェルターを運営する母と自作曲を弾き語り配信するプチインフルエンサーの息子。
良い感じに見える2人の日常は...
思っていたのと違う!
さぞ慕われているのだろうと思った母は、シェルターのスタッフの誕生日会に水を刺しちゃったり、スタッフの1人に話しかけただけで「私クビですか?」と怖がられてしまう始末。
息子も息子で意識高い系の女の子に憧れ、"フォロワー2万人"という武器だけを頼りに会話に入ろうとするのだが、「あなたはどう思う?」と問われる度に浅はかさが露呈してしまう。
この後もイタすぎる空回りを続ける2人なのだが、どうにも辛すぎて見ていられないのは、自分にも思い当たってしまうイタさがあるのかもしれない。「あの時あんなこと言わなきゃよかった」と眠れない夜が多々あるし。
人間讃歌なんて大それた言葉が似合わない小さな作品だけど、パラレルな2人がお互いに歩み寄ろうとした時、邦題かスッと降りてくるのが心地良い。
ジェシー・アイゼンバーグ初監督、役者の演技を信じている感じが好印象。
一方、フィン・ウルフハードは、反抗期のティーンエイジャー以外で輝ける役が見つかるのだろうか...。フィン・ウルフハードには、(自分の年齢的に)ダニエル・ラドクリフには感じなかった母性が芽生えてしまっているのか、同じストレンジャーシングス組のセイディー・シンクとの差が辛い。