スーザファット

僕らの世界が交わるまでのスーザファットのネタバレレビュー・内容・結末

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます


観ていてこんなに恥ずかしくなる映画なかなか無い😂
それくらい共感性羞恥が満ち満ちている二人に身悶えながらの鑑賞。

ストリーミング配信でフォロワー2万人いるのがステータスの息子ジギーは自身の希薄な人間性に悩みながら思春期特有のイタさ全開で来るし、母エヴリンはDV被害者のためのシェルター運営をし一見人格者として立派かと思えば「社会貢献をしている私」感が同僚との関係性からも透けて見える。
パパの言う通り、自己愛の強過ぎる二人。

お互いに無いものを別々の相手に求める様は痛々しさがどんどんエスカレートしていって、別に共感はできないけど危なげな感情の変化に見入ってしまった。
特に終盤のエヴリンは恐怖すら感じる…
エヴリンの感情に合わせて流れる劇伴は特徴的で好き。
基本クラシックが感情に沿って流れるのに対して、エヴリンが理解できなかったり予想外のことに見えた時の不協和音みたいな変な音楽癖になる。

短めの上映時間だけど、ラストがあの終わり方で良かったしすごく腑に落ちる。