このレビューはネタバレを含みます
非常に惜しい感じのする映画。女の子がかわいい。
森のロッジでパリピが蹂躙されるいつものパターンかと思いきや、カルトを織り交ぜたループもの。
この手の映画では珍しい丁寧なカメラワークと高い演技力、度々挿入されるインタビュー映像のアクセントや微妙に散りばめられた伏線によって飽きづらい作品になっている。撮った覚えのない写真が湧き出る演出もグッド。
とはいえ、途中に巻き起こる必要性の薄い不倫騒動や、老人の死にいまひとつローリアクションなところが引っかかる。
伏線はほぼ回収できていると思うが、字幕の日本語によって流れを理解しづらいポイントが増えてしまっているのが惜しい。
【最後の展開についての理解】
トミーは逃げ回った結果その時間軸で唯一の生存者に、トーマスは同一時間軸の人間をグレースが全て射殺してしまったために唯一の生存者にそれぞれなったと理解している。たまたま時間軸の交点で脱出した2人だが、それぞれがどの時間軸に脱出したのかは謎。
ラストのインタビューではインタビュアーがトーマスであることが明かされるが、ループに囚われているはずの教祖に会えていることが疑問。再び湖に戻ったのか、それとも脱出できた時間軸の教祖に会いに行ったのか。後者であればトーマスのことを知っていることが矛盾する。