魂を閉じ込める272kgの脂肪に覆われた巨体。屈むこともできず、歩行器無しには移動できない。チャーリーは過去の苦難から暴食により極限まで太り、余命はあと僅かとなる。心臓や呼吸器の痛みに歪む表情と歩くこともままならない身体は、彼の魂を映し出している。身体の限界を超えていて、死の臭いが非常に強い。そんな極限の中、過去の苦悩に向き合っていくヒューマンドラマであり、色物感があるなと思っていたが、全くもってダイレクトに心に響かせてくる。彼の物哀しい目と表情、苦痛に歪む顔が忘れられない。"鯨"が漂着した先は…。ラストが頭から離れない。文句無しに好きな作品
