EDDIE

ザ・ホエールのEDDIEのレビュー・感想・評価

ザ・ホエール(2022年製作の映画)
4.2
自宅の中のほぼワンシチュエーションな構成ながら、役者の表情や些細な動きまで堪能でき大満足。
主人公の贖罪を描く物語に終盤は感情が揺さぶられっ放し。アカデミー主演男優賞のブレンダン・フレイザーは流石だが、セイディー・シンクとホン・チャウらの熱演も無視できない。

『ハムナプトラ』シリーズが好きな僕としては、ブレンダン・フレイザーのアカデミー主演男優賞受賞はあまりにも嬉しいニュースでした(ハムナプトラ3?なにそれ?)。

そして期待して臨んだ本作。
いや、これは涙禁じ得ませんわ。

期待していたからこそ、逆にあらすじは把握せずに臨んだんですけど、それがまた良かったです。
作品に『白鯨』が絡んでくることはTwitterなどの情報から得ていましたが、細かい物語の構成は知らず。
冒頭からとんでもないぐらい大きな肥満体の男がちょっとの動きでも苦労している模様を見せ、知り合いの看護師っぽい人に面倒を見てもらっています。

その後に娘やら数人の登場人物が出てくるんですが、ワンシチュエーションが故、登場人物の数も限定的。
基本線は父親チャーリーと娘エリーの親子関係を問う物語になっていて、そこにチャーリーとリズの友情を超えた関係性がドラマに奥行きを持たせるわけです。

そして、『アイアンマン3』ではあんなに小さかったタイ・シンプキンスが立派にも宗教の勧誘なんかしている姿を微笑ましく眺めていたら、結構なキーパーソンになっちゃうしで、登場人物のほぼ全員がかなり重要な役回りをしていたのがお見事でした。

クライマックスは本当に涙なしでは観られません。複数本をはしごして観られる場合は本作を最後にもってくることをオススメします。

そういえば本作レビューでFilmarks1999レビュー目👀
あと1本で記念すべき2000本レビューということで、大好きなFilmarks未レビュー作品を鑑賞してレビューいたします!

〈キャスト〉
チャーリー(ブレンダン・フレイザー)
エリー(セイディー・シンク)
リズ(ホン・チャウ)
メアリー(サマンサ・モートン)
トーマス(タイ・シンプキンス)

※2023年新作映画53本目
EDDIE

EDDIE