映画が始まって早々に失笑してしまいました。
A24ってスクエア形の画面比で映画作らないといけないという縛りでもあるのかなと…笑
開始早々不安な気持ちになりましたがなかなかに引き込まれました。
これまた先日鑑賞した「ノック」に続いて宗教色の濃い映画ですが、こちらは良くも悪くも登場人物が今のセリフが宗教的に何を意味するかヒントっぽい事を添えてくれるので何とかついて行ける。
明らか体に悪いものを食べまくる事で自ら死のうとする生への諦観。
そんな主人公にわざわざでかいサンドイッチを食わせたり、大食いしてるのを止めようとしない周囲の人間も腹の底にある黒いものを感じさせる。
感動映画のような雰囲気に見えてずっと重苦しく邪悪な空気が漂い胸糞度が高まる。
登場人物が全員悪人状態のピリピリムード。
最後の最後で冒頭に出てきたエッセイが効いてきて僅かながらの救いが生まれる。
…という感じではあったが、物語の鍵となる娘があまりにも嫌な奴過ぎてラスト盛り上がれなかった。
悲惨な過去背負ってはいるけど、それを自分から語って「可哀想だったんだからこれぐらいいいだろ！」とばかりに悪事を正当化してくるキャラって昔から苦手。
主人公も何だかんだ言って諸悪の根源でもあるので自業自得としか…
正直に感想書くんだ！と劇中にそんなセリフがあったので正直に言わせてもらうと、こんな奴幸せになって欲しくない！という気持ちが勝ってしまった。
場内で啜り泣く声があちこちから聞こえてきたけど、「何で？」とつい思ってしまうほどに自分と合わない映画でした。
