すごい良かった。役者がめっちゃいい。
さすが戯曲だなぁという感じの脚本だった。
演出はそんなに好きではないけど、一見凡庸に見える人生の、人間のドラマチックな悲喜交々は大好物です。
コンパクトだけどカロリー高かった。
愚かなことに、人間は自分自身を愛することが難しい。
皆そうだから、誰かのためになれないか、役に立てるのではないかと烏滸がましくも考えてしまうが、「人は誰かを救うことはできない」。
看護師の言葉は説得力あるな。
できることと言えば、誰かを愛すること、愛されていることを知り、優しくなることですよ。
「正直になり、本当のことを言う」というのは、己と真っ向から対峙し、呪いも醜悪さも慈しんでいくことだな。
復讐を愛して人生を平らげていくエイハブの話かもしれないね。
