カカヲ

ザ・ホエールのカカヲのレビュー・感想・評価

ザ・ホエール(2022年製作の映画)
4.8
贖罪と救済


ほぼ、室内
ワンシチュエーション会話劇

体重272キロ
病的な巨漢男性チャーリー

死を悟った彼が
最後に願った事とは…

監督/ダーレン・アロノフスキー

様々な視点と解釈を要求されるが
決して難しい話ではない
誰にでもあり得る事だ

「sorry…」

こんな自分
自己嫌悪
人間は皆そうなのではないだろか

姿形もそうだが、
どんな人間にも苦しみがある
自分の行いが誰かを不快にする事も

信仰、SNS、家族、恋人、性
人は何かに縋り何かに影響されて生きている

正直に生きることは簡単ではない
だからこそ正直な姿に心が動かされる

最後の最後には
救われたい
又は
救いたい
救うことで救われたい
そして、
それが救いとなる


鑑賞中
こんなに泣くとは思わなかった
特に終盤の展開には
涙ぐむと言うよりは
ぼたぼたと涙がこぼれてきた

冒頭からラストまで
どのシーンも印象に残る

宗教への皮肉目線もなかなか興味深い


チャーリーを演じた
ブレンダン・フレイザー
とにかく彼の巨漢姿が見事で
苦しそうな表情や臭いそうな汗もリアル
可愛いい顔面や無邪気な笑い声にはほっこりです


個人的には
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』
このドラマでマックスを演じた
セイディー・シンク
彼女がチャーリーの娘役で出演している事も嬉しい

あと、
銀紙に包まれた
なんかハイカロリーそうな食べ物
ちょっと食べてみたいかもw
カカヲ

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