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ザ・ホエールのpenのレビュー・感想・評価

ザ・ホエール(2022年製作の映画)
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歩く、笑う、食べるなどの生きる為の日常的な行為が逆に死へ近づく行動に転じていたり、雨と曇り、電気の点らない部屋から晴れ、光の変化など、作品全体の演出は非常に分かりやすい。
それにより、各役者陣の怒りや鬱屈、哀しみを発露する表情を見るのにしっかり集中できたような気がした。
ブレンダン・フレイザーはドゥーム・パトロール、セイディー・シンクはストレンジャー・シングスで良かった面を引き継いでいる。
リズ役のホン・チャウが良い(ウォッチメン出てたらしいが覚えていなかった……)。

読むことによる救いが聖書ではなくある人物の書いたエッセイで、そのことが関係性や心の傷など作中の様々な要素に紐付いているのが印象深い。
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