このレビューはネタバレを含みます
太り過ぎて家から出られなくなったチャーリーの家で終始物語は進んでいく。
肥満と病気で死を迎えつつあるチャーリーと、その婚姻中にできた亡き恋人アランの妹でチャーリーを献身的に支えるリズ、チャーリーと別れて暮らすこととなる高校生のエリーのやりとりが悲しい。
エリーは友達もおらず、母親メアリーとも難しい関係にある。余命少ないチャーリーに対しても激しく当たり、睡眠薬を飲ませたりやりたい放題。
しかし、チャーリーはエリーに才能がある、素晴らしい、完璧だと肯定的な言葉をかけ続ける。貯金もエリーのためだと譲らない。
エリーの行動で、チャーリーの最後に偶然知り合った宗教家のトーマスの人生が好転する（私はエリーのトーマスの家族に対する行動は悪意に基づくもので、生じた結果は偶然だと感じた）。
チャーリーはこれを喜ぶ。最後のシーンでエリーはチャーリーの望みを聞いて、チャーリーのお気に入りのエッセイを読み聞かせる。それを聴いて幸せそうな最後のチャーリーのシーンは、暗いストーリーの光明に感じた。
チャーリーの父親としての愛と、周りの太ったチャーリーへの好奇の目が対照的だった。
