評価の低い『コンペティション』から、評価の高い『ザ・ホエール』を。配給はまたまたA24ですか...
地元シアター公開延長のタイミングが合って鑑賞できた。観客11人。
でもってメルヴィルの『白鯨』のあらすじと考察をしっかり予習して臨んだのだが...
わかったような、わかんないような（笑）
キリスト教が絡む観念的？なストーリーって難しいんだよね。西洋映画を語るのにそれを言っちゃあ おしまいなんだけど。
ロードムービーが好きなこともあって
舞台劇は舞台でやればいいじゃない！
と個人的には思ってしまうのだが、
最初のバスの俯瞰映像（あれって宣教師？）を除き、同じ室内での演出を映画館の大画面で堪能しろってのは、かなり無理がある。とは言え、画面サイズが一番狭いスタンダードサイズ。恐らく主人公の巨漢さを際立たせるための圧迫映像だとは思うが。
それでも、主人公の部屋の玄関ドアを開けると常に雨が降り続いている演出からの最後だけは光が刺すシーン。そして主人公がまるで白鯨が海から浮かび上がったような、いや、ジーザスのような演出はいかにも映画的で良かった。泣けなかったけど。
演者の演技はみんな素晴らしい。
オスカー獲得のブレンダン・フレイザーは言うまでもないが（チキンとピザの食いっぷりが最高）特にアジア系のおばさんが良かったなぁ。
多分2回目を観ればこの映画の印象はもっと良い方向に変わると思う。
