涙でぐしゃぐしゃになって劇場を後にしました。
映画でこんなに涙が出たのは久しぶりです。
今年暫定ベスト級に良かったです。
エンディングに盛り上がりが最高潮に達するのが本当に見事。
元は舞台劇であるとパンフレットを読んで知って、思い返すとなるほど確かに舞台劇の作りになっていることに気がつきます。
ラストも考えると舞台的演出ですよね。舞台では暗転であるようですが、明転としたのは映画的演出でこれもまた素晴らしかったです。
あそこの演出のみ切り取るとユーモラスにみえる恐れがあるのですが、そこまでの盛り上がりが画、音楽、そして何よりブレンダン・フレイザーの演技がエモーショナルで、素晴しい演出に昇華されています。
主人公のチャーリーはもともとはポジティブな男でしたが、それは過去に対しての言及があるだけで、作中は「ごめん。」が口癖で人生を諦めた死にかけの肥満男です。
そんな彼の最期の文字通りの再起と救いをブレンダン・フレイザーが全身全霊で演じました。
これはブレンダン・フレイザー、アカデミー賞主演男優賞を受賞するわけですよ。
ハムナプトラシリーズのイメージが強く、アカデミー賞的作品のイメージは皆無でしたし、表舞台から遠ざかっていましたが、本作で再び日の目をみることができました。
私は今年この映画を劇場で観ることができて、良かったです。舞台も観覧できる機会があれば観てみたいです。