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ザ・ホエールのaiのレビュー・感想・評価

ザ・ホエール(2022年製作の映画)
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2023年、234本目。

悲しみ、苦しみ、憤り…すべてを食べ物と一緒に飲み込み、歩行困難になるまで膨れ上がった"おぞましい"姿。
そんな男が死ぬまでの五日間。

彼が娘にしようとしている事は本当に彼女のためなのか?
死ぬ間際なら利己的な人生も許されるのか?
そんな疑問で頭がいっぱいになり悶々とした。
そりゃ誰しも正しい生き方なんてしていないけど、もうすぐ死ぬという切り札を使って好き勝手しているだけに思えた。

そしてこの父親は娘の本質を見抜いていない。
我が子という愛のフィルターを通し良いように解釈していて、それはあくまで希望であり彼のこうであって欲しいという願いに過ぎない。
あと、娘に対して自分の"最高傑作"と例える 親は個人的にすごく嫌悪感。

鑑賞後に色んな感想を読み、この映画で感動できる人もいるという事が驚きだった。
決して嫌いじゃない物語だけど、人の愚かさを皮肉った映画だと思ったから。
人の感じ方はそれぞれでそこが面白い。
だから映画が好き。
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