鬱で過食症で肥満と心不全で歩くこともままならない余命わずかの同性愛者が、残された時間で自らが捨てた娘との和解を試みる。
なんと言ってもすごいのは主演のブレンダン・フレイザーの演技。もちろん動くこともままならない肥満体型は特殊メイクですが、フレイザー自身、心身の不調とキャリアの低迷で決して恵まれた俳優生活では無かったことから、演技とは思えない迫真さがありました。
主人公が歩けないから仕方ないんですが、物語のほとんどが家の中で進行するのも、まるで牢獄のようで印象的。
救いがあるようで無いような何とも言えない作品なんですが、最後のカタルシスはあったかな。